愛知県神社庁

神社ってなんだろう(神道・神社Q&A)

神棚かみだな・お神札について編

神棚かみだなはどこに置けばいいの?

神棚かみだなの場所は、家の内でも清浄なところを選ぶようにしましょう。一般には、清らかで明るく、静かで高いところに、南向き、あるいは東向きにおまつりするのがよいと言われています。適当な場所が見当たらない場合は、家族がいつも集まって会話や食事をするような、日常生活の中心となる部屋に、丁重におまつりしましょう。

お供えの仕方について教えてください

家庭のまつりは、毎日欠かさず行います。
榊立の水を取り替え、燈明がある場合にはこれをともし、 神棚かみだなと御霊舎にそれぞれ神饌をお供えして、先に神棚かみだな まつりを、次に祖先まつりを行います。 供物は米、酒、塩、水を中心とし、お正月や毎月一日、家族の記念日などには、これに加え魚や野菜、果物をお供えしましょう。
私たちが特別の日に、御馳走でお祝いをするのと同様、こうした日には特別におまつりします。
手狭な場所に神棚かみだなと御霊舎を並べておまつりしている場合は、神饌は1つでも構いません。神饌はおまつりの後に、おさがりとして家族みんなでいただきます。

神棚かみだなに納めるお神札はどこでいただけるの?

お住まいの地域の氏神様うじがみさま、あるいは旅行先などでお参りした神社からいただくことができます。
氏神様うじがみさまを探そう

お神札の種類について

各ご家庭でお祀りいただくお神札には、①伊勢の神宮のお神札である神宮大麻、②氏神様うじがみさま、③崇敬する神社のお神札、をお祀りしますが、お神札にはお祀りする順番があります。
たとえば三社造の立派な神棚かみだなの場合では、中央に私たちの総氏神様うじがみさまである伊勢神宮の神宮大麻を、向かって右には氏神様うじがみさまのお神札を、向って左には崇敬している神社のお神札を納めます。
また、一社造の神棚かみだなの場合には、神宮大麻を一番手前に、その後ろに氏神様うじがみさま、その後ろに崇敬する神社のお神札を重ねて納めます。

お神札って複数まつってもいいの?

まつっても大丈夫です。
各地の神社にお参りした際にいただいたお神札は、崇敬神社のお神札の後ろに重ねておまつりします。お神札の数が増えて、宮形に納めることができなくなったときは、宮形の横に丁寧に並べておまつりしましょう。

お神札やお守りは一つの神社でしか受けてはいけないの?という話も聞きますが、そんなことはありません。神社の神様は、八百万(「数えきれないほど沢山の」という意味)というほど多くの神様が協力し合っているのです。氏神様をはじめ、お気に入りの神社など、様々な神社でお札やお守りを受けていただけますので心をこめて大切におまつりください。

古いお神札やお正月飾りはどうしたらよいですか?

一年間お祀りしたお神札は、年末に神社古神札納め所に納め、新しいお神札をいただきお正月をお迎えします。
お神札は新しい年が来るまでに、古いお神札から新しいお神札に取り替えて新年を迎えます。

ご家庭にご不幸があった場合には

ご不幸があった場合には、まず家の神棚かみだなの扉を閉じ、前面に白紙を貼ります。
そして氏神神社または崇敬神社(神葬祭を依頼する予定の神社)にそのことを報告し、故人が氏子うじこ・崇敬者から抜けた旨を、神職から神さまお伝えする「帰幽奉告」を行っていただくこととなります。
→先祖まつり

モダン神棚かみだなとは

最近では洋室中心のお家にも馴染むように考えられた 神棚かみだなで、現在ではさまざまな種類の神棚かみだなが作られています。
従来の宮形とは違いシンプルなデザインが多く、卓上に置けるもの、壁にかけられるものなど、洋風の部屋や家具にマッチするよう考えられています。

お神札に巻かれている薄紙について

もともとは包装紙の役割として巻かれたものだそうです。
ですから本来は頂いてきて、神棚かみだなに納める際に取るものですが、御神名や神社名がそのまま見えるのは恐れ多いと、この紙を巻いたままお祀りされる方も多いようです。

お神札は取り替える必要がある?

年の暮れになると、どの家庭でも大掃除をして新しい年を迎える準備をします。その際には、神棚かみだなも御霊舎も同様にきれいにし、宮形にお納めする御神札も新しくします。これまでおまつりしてきたお神札は、お守りなどと一緒にまとめて、神社に設けられている古神札納所にお納めするか、神職さんに直接お渡しして、お焚き上げをお願いします。
大切なことは、家族が清々しい気分で新年を迎えようとするときには、神棚かみだなも御霊舎もきれいにお神札も新しくして、新たな気持ちで家庭のまつりを続けてゆくことです。

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