神社神道について

神道は、長い歴史の中でゆっくりとはぐくまれた日本固有の信仰で、私たちの普段の生活の中に表れています。自然を大切にし、ご先祖さまを敬い、慎んだ生活を求め、そしてそれは、神々に対するお祭りといった祈りの形になります。その地域の氏神・産土神を尊び、一体感と結束力を強め、日々の感謝と平穏な毎日を願い、神様とともにある生活こそが神社神道なのです。

神社の祭りについて

神道は「祭り」を中心としています。祭りとは、神さまと私たち、自分と地域社会、それぞれが一体感と結束力を強めるためのものと言えます。神さまの前に、丁重な調理を経た食物を供え感謝・祈願を申し上げます。そして、神さまが召し上がられ神威を帯びた食物を私たちがいただき、神徳と活力に満ちた生活を送ることとなるのです。神職を通じて数多くのお祭りが神社ではおこなわれ、皆さまの平安が常に祈られているのです。

神社の施設について

ずっと昔には定まった建物はなく、お祭りのための神聖な場所だけだったようです。冒すことのない場所として整えられ、やがて祭りを行うための臨時の施設から、現在のような社殿へと完成されてきたのです。
神社には、神様の鎮まる「本殿」があり、それぞれの神社によって様々な建物を伴っています。祈願のための「拝殿」、舞を行なう「神楽殿」、お供え物を整える「神饌所」、神札をいただく「授与所」、手を清める「手水舎」などや、鳥居や狛犬、神馬、灯篭などがあります。

神社と祭神について

全国には約8万の神社がございます。そしておまつりされている神さまも、それぞれの神社によって異なります。神さま性格によりますと(神道事典準拠)、① 自然現象、動植物など自然に関する神さま、②皇祖、開拓神、功労者など人格的性格の強い神さま③創造神、能力神、食物神など機能・性格に基づく神さま、などです。また、神社の名前からある程度ご祭神がわかる場合もあります。全てではありませんが、例えば八幡神社(八幡宮・八幡社)と呼ばれる神社の場合、應神天皇をおまつりされている場合が多いですし、稲荷神社には、宇加之御魂神などがおまつりされている場合が多くみられます。

人生儀礼について

私たちは成長していく中で多くの節目を迎えます。中でも、古くから習慣となっている行事は、その変化をまわりに知ってもらうために意義深く、地域の神さまにご報告し守護してもらうことが重要なこととなります。
子どもの節目としては、お七夜(赤ちゃんの名付けの祝い)や初宮まいりやお食い初め(生後百日の食膳祝い)、初節句や初誕生、七五三参りなどがあります。
大人になると、厄年(男性は25歳と42歳、女性は19歳と33歳)、年祝い(還暦[61歳]、古稀[70歳]、米寿[88歳]など)などとともに、入学、卒業、成人式、年男年女、結婚なども重要な人生の節目といえます。

参拝やご祈祷について

日々の御礼や祈願をしたいときなど、参拝の作法を覚えておくことは大切なことです。ご神前に進まれたら、2度深くおじぎをし、2度手をたたき、1度おじぎをします。また、手を清めるための手水舎がある場合には、参拝の前に手や口をすすぎ、心身の清浄につとめることが大切です。特に日々の参拝とは異なり、特別に祈願をされたい場合は、その神社の神主にその旨を話し、ご祈祷をされることをお勧めいたします。

家庭祭祀について

家庭の中心は神棚です。その家の守り神として日々お参りをされることは、家庭を明るくたもち穏やかな生活を導いてくれます。
神棚には、正面の扉が1つの場合と3つの場合があります。1つの場合は、手前に伊勢神宮の神札、次に氏神神社の神札、その後ろにそれぞれ信仰される神社の神札を重ねておまつりします。3つの場合は、中心に伊勢神宮の神札、向かって右側に氏神神社の神札、向かって左側に信仰される神社の神札をおまつりします。
お参りの作法は神社の参拝の作法と同じです。

祖霊社について

私たちは両親から生まれ、両親もまたその両親から生まれてきました。私たちが生きていることそのものは、遠くご先祖さまからのお陰にほかなりません。ご自宅では、祖霊社、御霊舎など、ご先祖さまをおまつりし、日々の御礼とともに家の繁栄をお祈りいたしましょう。

【参考:神道辞典(堀書店)、神道大辞典(臨川書店)、神道事典(弘文堂)、国史大辞典(吉川弘文館)】

愛知県神社庁

愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
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